加西のひと

episode 28

ゆるやかに、でも着実に。播州への想いをかたちに

内橋伸介・有紗 さん

播州ゲートウェイ

京都に暮らしながら、加西での起業を実現された内橋さんご夫妻。お二人とも、播州地方出身でもあります。数年前の移住説明会で偶然私たちユニテと出会い、ご自身の行動力で、着実に歩みを進めて、地域に根ざした事業をスタートされました。加西の人材を活用したユニークな取り組みや、二拠点での活動についてお話を伺いました。

《ユニテとの出会い》

ユニテ:
加西で起業しようと思ったきっかけは何ですか?

内橋さん:
僕は西脇市出身、妻は加古川市出身ということで、播州地方が二人の共通の故郷なんです。なので、ゆくゆくは何か故郷の役に立つことがしたいなという思いがありました。また、少し前からビジネススクールで出会ったメンバーたちとの勉強会や、色々なワークショップへ参加をしていたのですが、それを通じて、徐々に播州地方で自分で何か起業したいという考えになっていきました。ただ、どんな事業で起業したらいいのかが自分の中ではっきりしていなくて。さらに、今は京都に住んでいて、播州は距離的にも遠いので、結構悩んでいました。

そんな中、2023年1月に妻と北播磨県民局移住説明会という、オンラインの説明会に参加したんです。その時は副業とか二拠点という形で、本当に起業ができるのかどうかっていうのが全くわからない手探りの状態で。でも播州地方で、という漠然とした目標があったので、情報収集くらいの軽い気持ちで参加したんです。そこで初めてユニテさんに出会ったんですよね。

ユニテ:
そうなんですね!出会った時は構想が決まっていたわけではなく、どこの市町村にするかも決めてなかったんですね。

内橋さん:
はい、全然決まっていませんでした。加西市の説明会に参加したのも偶然で。でもそこで、加西市だったら、ユニテさんという団体があって、移住促進や関係人口創出、起業支援のために活動されていると聞いて、ここだったら僕らもなにかできるかもしれないって思いましたね。

ユニテ:
ありがとうございます。そう言っていただけたら、大変嬉しいですね!

《加西市を事業の拠点に》

内橋さん:
それがきっかけで加西にも行ったり、ユニテさんにも親身に相談に乗っていただく中で、ユニテさんから複合施設METATE HOJOの構想をお聞きしました。ユニテさんが運営しているMETATE HOJOを僕らの拠点にできるなら、これは絶好のチャンスだなって思ったのが、加西を僕らの事業拠点にする大きな決め手の一つでした。

そのあと、加西市ビジネスグランプリを薦めていたただきました。まだ具体的な事業構想が無かったので、初めはエントリーを躊躇したのですが、グランプリをきっかけに事業構想を具体化してみようと発想転換したことと、エントリー者間でのコミュニティに入れるとアドバイスを受け、思い切ってエントリーしました。

エントリーしたことで具体的な目標ができ、事業構想を固めることができました。僕が京都でプロボノとして関わっている一般社団法人が、京都府内でモノづくりの現場を訪ねるツアーをやっていて、僕もお手伝いしているのですが、播州でもそんなツアーをやりたいと思っていました。加西について深く知っていく中で、京都とはまた違った、加西の魅力がいっぱいあるというのが分かってきて、事業内容はそれを形にしていきましたね。また加西のビジネスグランプリに出る以上は、「なぜ加西でやるのか」と「なぜ自分たちがやるのか」はずっと問い続けてきたんですが、その結果行きついたのが「『加西の地域資源を活用した理系ビジネスパーソンのためのリベラルアーツ・プログラムの提供』~加西はリベラルアーツの宝庫~」でした。

「リベラルアーツ」は自分の専門分野以外のことを広く学ぶことを意味しますが、地域のフィールドを巡って、様々な事業を担っている人達と対話することが、リベラルアーツの入り口になると、僕は自身の体験からそう思っています。そして、加西にはその材料がたくさんあります。また、僕自身が理系出身で専門分野にどっぷりつかった半生を過ごしてきた反面で、専門外のことに疎くなっていることに危機感を覚え、リベラルアーツの大切さを感じたことが、理系人材をターゲットにした理由です。

グランプリの本番前にはトライアルのモニタープログラムを実施しました。参加者の皆さんから好評をいただけたこともあって、自信がつき、グランプリファイナルでは「地域リソース活用賞」をいただくことができました。受賞したプレッシャーも感じつつ、かけていただいた期待は何倍もの価値に換えてお返ししなければという使命感にも繋がりました。また、ユニテさんのおっしゃった通り、グランプリを通じてネットワークが広がり、今では加西でのコミュニティの会合に毎月参加したり、加西の方とツアーやイベントを企画したりしています。

ユニテ:
すごいですね!内橋さんが行動されてきたからこそ、どんどん輪が広がっていったんですね。

《事業を通じて播州を活性化!》

ユニテ:
今後の展開はどのように考えられているのですか?

内橋さん:
事業を収益化するのは容易なことではないと思っています。でも副業であること、距離的に遠い二拠点であることを言い訳にするのではなく、自分たちのできる範囲でできることから少しずつやっていこう、今は種まき活動のフェーズだ、ということで地域活性化につながる活動は小さなことでもどんどんやっていっています。

長期的には、僕が本業からリタイアするときに、加西、また播州地方での副業をシームレスに本業にしたいと思っています。そしてその時に夫婦で事業にフルコミットしてセカンドライフを満喫する。これが目標です!

ユニテ:
第二の人生を故郷の地域活性化に貢献、素晴らしいですね!

内橋さん:
ビジネスグランプリでは「理系人材」と「リベラルアーツ」を題材に事業を構想しましたが、そこだけにこだわらず、地域の皆さんと一緒にイベントやツアーなど、色んな新しいことを企画し、挑戦していきたいと思っています。また、加西に来たいって思ってくれる方は、何か想いがあって来てくれると思うので、そういう方々が僕らが企画するツアーやイベントに参加してもらえたら、お互いコラボレーションしやすいんじゃないかなと思います。自分達のビジネスを育てることももちろん大事ですが、地域の人々と一緒にチームで永続性のあるまちづくりをやっていきたいですね。

ユニテ:
加西には本当に個性豊かな地域人材がいらっしゃるので、そういった方々とコラボしていかれるのはとてもいいですね。加西を中心に播州地方を駆け巡る内橋さんのお姿が目に浮かびます。これからもその行動力で、地域を盛り上げていってくださいね!

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